練り込み陶芸入門
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陶器制作が初めての方に向けた、装飾技法「練上手」を中心にまとめた陶芸入門サイトです。



はじめに (Web版 序)

 「練り込み」は、陶芸の装飾技法の一つで、色や濃淡の異なる土を練り合わせたり、貼り合わせたり、交互に積み上げるなどして作った模様の土を使い成形します。「練上手」とも呼ばれ、中国では8世紀の唐時代からはじまり、ヨーロッパでは18世紀にマーブル・ウェアの名で呼ばれる伝統技法です。

 思えば18年前、赴任した学校に陶芸の窯があったのがきっかけで陶芸をはじめました。最初は失敗の連続でしたが、2年・3年と続けることでなんとか作品らしいものが焼けるようになりました。「練り込み」との出会いもその頃で、人間国宝・松井康成(1927-2003)の作品でした。片手にのる細かなストライプ模様の小さな「水滴」で、流れるような模様の美しさとその繊細さに驚き、小品ながら迫力と存在感に圧倒されました。
 それから「練り込み」への挑戦が始まりました。書籍やビデオ等を参考に、見よう見まね、試行錯誤の連続でした。その後、大学に戻り在籍中に「陶芸テキスト(冊子)」を編集する機会を得、松井康成の作品を多数所蔵する茨城県立陶芸美術館へ取材に伺うこともできました。
 実際に学校の陶芸授業でテキストとして利用するとともに、PDFファイルで出力し、学校のWebサイトでも公開、多くの方に見ていただき、多方面からのご意見やご感想をいただくことができました。
 公開からすでに3年が経過し、拙宅にもようやく小さな電気炉が来たこともあり、独立したサイトでWeb版として再度編集を始めました。冊子では小さな写真も拡大して表示することができ、ページ数を気にせず、内容を変更したり、追加することができます。また、メディアの特徴でもある動画を公開することも可能です。3年前には予想できなかったipad等の電子書籍端末やスマートフォンの普及もあり、ネット上での展開を検討しているところです。

 実際に「練り込み」で作品を作り始めると、最初は思うような模様ができない、亀裂が入る等失敗もよくありました。しかし道具をそろえ、少し工夫をすることで、失敗は確実に減ります。「練り込み」の作品を手に持ってみると、絵付け等にはない、温かい味わいと素朴な感動があります。失敗をおそれず、ぜひ挑戦して下さい。 

 20120316 関口 正人






陶芸テキスト「練り込み陶芸入門」.pdf (8MB)
【装 丁】 変型A4判(50頁)・フルカラー / ラミネート加工・リング製本 (非売品)




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