練り込み陶芸入門
  はじめに 陶芸の基礎  基本編  応用編  練り込み陶芸ノート 編集後記

  トップ・はじめに > 陶芸の基礎知識 > 釉薬について

1-6 釉薬について

釉薬とは、やきものの表面をおおっている薄いガラス状の皮膜で、やきものに光沢や色彩を与え、水の浸透をさまたげ、よごれの付着を防ぎます。また、釉薬は美しく見せる美的働きをもち、原料の選択と配合により、組成をかえることによって、透明釉、艶消し釉、色釉、結晶釉等いろいろな種類のものをつくることができます。「練り込み」で利用する釉薬は、素地の色土で模様を組んでいるので、透明釉が中心です。



釉薬の組成
釉薬にふくまれている最も重要な成分は珪酸で、これを酸性成分といいます。またアルミナも、釉薬には欠かせない大切な成分で、これを中性成分とよびます。
さらに、この二つの成分のほかに、鉛、ソーダ、カリ、マグネシウム、亜鉛、バリウム、カルシウムなど媒熔の働きをする成分があり、これを塩基成分といいます。どの塩基成分を調合するかにより熔融する温度が変わります。
釉薬はこれら酸性成分(珪酸)と中性成分(アルミナ)と塩基成分の三つが結びついてできた、ガラスの一種であるといえます。

代表的な透明釉の調合例 (熔融温度 1,200度)
長石 36.0%  石灰石 17.8%
亜鉛華 6.6%  カオリン 8.4%
珪石 31.2%

組成
珪酸 64.2%  アルミナ 10.9%
酸化カルシウム 11.0%  酸化カリ 7.0%
酸化亜鉛 7.3%



釉掛け
釉掛けをするまえに、作品にほこりなどがついていると釉薬をはじいてしまうことがあるので、絞ったスポンジ等で拭いておきます。

  
湯呑みや碗ものの釉掛けは、釉薬を湯飲みの3分の1位流し込む。
器をかたむけてながら釉薬をこぼさないように器の中をめぐらせ釉薬を付ける。
中の釉薬をこぼし、器を下向きに持ち換え、底の部分に釉薬が付かないように注意しながら浸す。
そっと持ち上げて、湯呑みの釉掛けが終了。



流し掛け 指の部分以外に流し掛ける。
しばらくすると乾くので持ち替えて指の部分を掛ける。


  
釉ばさみをつかったお皿などの釉掛けでは、まず作品をしっかりとはさむ。
静かに釉薬に沈める。
静かに持ち上げる、釉薬のしずくが残らないように注意する。



釉掛けの仕上げ
  
薬が作品の裏に付くと本焼きの際、釉薬が熔けて窯の中で棚板にくっついてしまうので、底の部分に付いた釉薬は、ブラシでこすり落としておきます。
同様に硬くしぼったスポンジで拭き取っています。



底の部分に、あらかじめ撥水剤をぬり、釉薬がつかないようにすることもできます。
施釉後に作品を触ると釉薬がはがれやすいこともあり、大きな作品やお皿等には事前に撥水剤をぬって施釉します。







▲ to TOP











Copyright(c) 練り込み陶芸入門 All Rights Reserved