熱砂に生きる植物・リトープス開花の頃

20代後半の頃ですが、サボテンや多肉植物に興味があり、小さな温室で栽培に挑戦したことがあります。管理が難しく、残念ながら2年くらいで挫折しましたが、当時は携帯もネットもなく、友人と専門家を訪ねて直接アドバイスなどもいただいておりました。今でも現役で活躍されている方も多く、ネット上でなつかしく拝見させていただいております。10月~11月がリトープスの開花の頃です。

リトープスとは
リトープス(Lithops)という属名はギリシャ語のlithos(石)とops(似る)の2語からなる複合語で、「石に似ている」ところからつけられた名称です。
南アフリカからナミビアにいたる乾燥地帯に自生している多肉植物・玉型メセンです。
現地では、地面に埋まって石のような色と形をしています。頂部には模様がついた窓があり、太陽光線を吸収しています。「生きた宝石」「草原の秘宝」「花咲く小石」と呼ばれています。
一対の葉を極度に多肉化し、微量の水分をも吸収して蓄えられるように進化した高度多肉植物です。逆円錐形に向き合った一対の葉と根の間に僅かな茎があり、水を蓄えておく葉が植物体の大部分です。急に葉を落とさず、旧葉の養分を吸収してながら新葉を形成し、脱皮する変わった生態です。

群馬県桐生市にリトープス・ラボラトリー・ジャパン「群仙園」があり、世界的なリトープスの研究者、島田保彦先生がおります。
写真のリトープスはすべて、島田先生より譲って頂いたものです。当時はこれらの植物を甘く考えていた面もあり、枯らしてしまったことは今考えても非常にもったいないことです。


「紅大内玉」Lithops optica‘Rubra’, C081A
ナミビア:リューデリッツ


「弁天玉」Lithops lesliei ssp. lesliei v. venteri C001
南アフリカ:北ケープ州


「黄鳴弦玉」Lithops bromfieldii var. insularis `Sulphurea'(Y.S.), C362
日本:島田保彦先生による栽培変種


「麗虹玉」Lithops dorotheae, C300
南アフリカ:北ケープ州

Cというのは、コールナンバーで、リトープス研究の第一人者のD.T.コール教授が自生地南アフリカ周辺で採集した種子をデータ化するためにつけた番号です。

 http://www.lithops.info/de/listen/lld.html